*おまけ* ぬるいR15ぐらい?
「先生、今日はごちそうさまでした」
「長々と付き合わせて悪かった。家帰るまで気をつけてな。それじゃ……」
そう言って西島は踵を返して帰ろうとした、次の瞬間、
「待って!」
そう叫んだ太一が西島の背中に抱きついた。思わぬ展開に西島はその場で身体を硬直させた。
「やがみ……?」
「やっぱりオレ、まだ家に帰りたくないです」
「帰りたくないってお前……いま何時だと思っているんだ。もう夜の8時過ぎているぞ」
「いまから先生の家に、行っちゃダメですか? オレ、もっと先生と一緒に居たくて……」
太一にまっすぐ見つめられ、西島は観念した。
「まったく、しょうがないやつだな……」
やれやれと頭を掻きながらそう言いつつも、西島はまんざらでもない様子で、
「じゃあ、お前の家に電話するから番号。連絡入れないと親御さんや妹さんが心配するだろう」と言った。そして太一から教わった番号へ電話をかけた。
「……あ、八神さんのお宅ですか? 私、月島総合高等学校の西島と申します。はい、いつもお世話になっております」
黒いスーツに身を包んではいるが、中身は高校の太一のクラスの副担任として電話をしている西島を横目で見ながら、太一は西島の電話が終わるのを待った。電話を終えた西島は、
「とりあえず、ご家族にはお前が先生の家に泊まる、って伝えたからな」と太一に言った。
西島のその言葉を聞いた瞬間、太一の表情がパッと明るくなった。
「え、オレ、先生の家に泊まってもいいんですか!? やった♪」
「どうせ八神は長居するんだろうし、それにいくらお前が男とはいえ、遅い時間に高校生を一人で帰すわけにはいかんだろうからな」
「ありがとう、先生」
そうお礼の弁を述べながら満面の笑みを見せた太一を見て、西島は平静を装いつつも、内心とても心が弾んでいた。そんなとき、ある意味西島に追い打ちをかけることを太一が言った。
「あと今日オレ、先生と一緒に寝たいです」
「ん? 八神……それは、どういう意味だ?」
「そ、それは」
「ちゃんとはっきり、分かるように言ってみろ」
太一の発した言葉の意味を西島は一度で理解していたが、敢えて太一の口から言わせたいと西島がやや意地悪な語調でそう問うと、太一は少し顔を赤らめながら、
「オレのこと、抱いて欲しい……先生とセックスしたいです」と答えた。
「先生とセックスして、八神はどうなりたい?」
西島は更に畳み掛けた。それを聞いた瞬間、太一は先程よりも更に顔を赤くして、
「そ、それ……言わなきゃダメ、ですか?」と言った。
「先生は八神の言葉が聞きたい」
じっと見つめる西島に、太一は俯いた。
「オレ……先生とするのが好きで……先生にたくさん触られたくて……だから……先生といっぱい気持ちよくなりたい、です」
「うん、それで?」
「それで……先生のを……早くオレの中に挿れて欲しい……かな」
それを聞いた西島は内心、教え子が自分との行為を、西島の自身を渇望していることに対して
興奮を覚えていた。
「なるほど。八神の気持ちはよく分かった。でもまあ、それは……家に着いて風呂に入ってからの先生の気分次第、といったところだな」
あれだけ焦らす質問をしてきた割の西島のあっさりとした答えに、太一はただ恥ずかしいことを言わされ、弄ばれたことへの抗議の視線を西島に送った。
「あーそうだ、八神」
「なんですか、先生」
「今日はお前から誘ってきたんだ。急な体調不良以外では、お前から拒んだりはするなよ」
「う……うん? 先生それって」
なんらかの含みを持たせたその言葉に緊張しながら、太一は西島の返事を待った。
「安心しろ。今夜はお前の望み通り、いつも以上にたくさん可愛がってやるから覚悟しとけ」
西島は不敵な笑みを浮かべながら、さっきまで抗議の視線を送っていた太一の耳元でそう囁いた。
fin.